6月27日の日記

2014年6月27日 日常
伯父貴の弔い

黒い靴は
わざと忘れていったのさ
「おじちゃんは寛大だから許してくれるんだ」

皆に言いたいから

供物は花でもなく菓子でもなく線香でもなく
「吉川三国志」全4巻
故人が最も喜ぶモノが良いだろう?

大切にしていた「秘蔵の一品」
ブックオフにて100円で売っていたが
そうじゃぁないのさ

親父が足をケガして長期入院したとき
「これはお父さんが勉強する為に
天が与えた時なのだ
先ずはコレを読め」
と「吉川三国志」を病室に持参したが

わざわざ本屋で文庫版8冊を新品で購入して渡した

「秘蔵の一品」は父親にさえ貸したくないのだ
わかるかなぁ~
わかんねぇだろうなぁ~
イエーイ

告別式の一時間前に
伯父貴が一番好きだったエピソード
『関羽一杯の酒』

読み聞かせたんだ
伯父貴の亡骸に

線香の煙が目に染みたのか
涙が止まらねえんだ

たった数頁
新聞連載時は
6回分

なのに
読み終えたのは
告別式の5分前

ギリギリだが間に合ってよかったわ

弔い事が
全て終わり

27年間秘蔵の一品形見の「吉川三国志」

伯父貴の孫の
タカに渡したわ

彼もボクと同じ人種なのか
社会との軋轢を産み易く
苦しんでいる様子が
顔から感じた

「彼に渡そう」と即座に決断

有るべきモノは有るべき所に
いま必要としている人にその必要なモノ
が在るべき

と考えたから

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索